「Amazonを使ってせどりをやりたいけど、仕入れのことがよく分からない」
「どんな商品を仕入れれば利益を出しやすいのだろう?」
せどりとAmazonは相性がよく、うまく活用すれば在庫管理などの手間をかけずにつづけることが可能です。しかし販路が確立できても、利益の出る仕入れができなければ意味がありません。
せどりにとって最も重要なのが仕入れといっても過言ではなく、いかによいものをコンスタントに安く仕入れられるかが成功の鍵です。
本記事では、Amazonせどりにおける仕入れのポイントや主な仕入れ先、注意点などについて解説します。また、利益を出しやすいおすすめのジャンルも紹介します。
最後まで読むことで、仕入れについての一通りの知識が身に付くでしょう。
Amazonせどりは仕入れが重要!
Amazonせどりは、安い値段で商品を仕入れて、Amazonで高く販売することで利益を得るビジネスです。
Amazonのユーザーは配送の速度などを重視し、価格にはあまりこだわらない傾向があります。ほかのプラットフォームと比べて、多少価格が高くても売れやすいのが特徴。しかしなんでも売れるわけではなく、需要があってトレンドに乗ったものから売れていくのは、ほかのプラットフォームと変わりません。
したがって、Amazonという市場でしっかり売れるものを仕入れる必要があります。何を仕入れるかで勝負の大半が決まるといってもよいでしょう。
また、AmazonにはFBAと呼ばれる専門の倉庫があり、商品の管理や発送はすべて任せられます。せどりの工程のうち、自分が担当するのはほぼ仕入れの部分のみ。仕入れに全力を尽くす土台はできているといえます。
Amazonせどりで利益を上げる仕入れのポイント3選
Amazonせどりは、仕入れさえ適切に行えれば、販売以降の処理についてはAmazonにすべて任せられるビジネスです。ライバルと差が付くのは仕入れの部分にあります。
Amazonせどりで利益を上げるための仕入れのポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- 需要や競合に関する的確なリサーチ
- 手数料や送料まで考慮した正確な利益計算
- よい商品が見つかる仕入れ先の開拓
上記はよい仕入れをつづけていくための基本であり王道です。以下の解説を読んで、きちんと把握しておきましょう。
需要や競合に関する的確なリサーチ
適切な仕入れを行うには、利益率が高く、より確実に売れる商品をしっかりと見極めなければいけません。商品の見極めに必要なのが、的確なリサーチです。
リサーチとは文字通り「調べること」を意味する言葉ですが、調べる対象は多岐にわたることに注意が必要です。例えば以下のことを把握しなければいけません。
- Amazonでの売れ行き(ランキング)はよいか
- 作業に見合うだけの高い利益率は確保できるか
- 競合は少ないか
商品を見て「これは売れそうな気がする」と勘で仕入れるのはおすすめできません。現にAmazonで売れているかをチェックし、利益は出るのか、ライバルとの価格競争が起きにくいかといった要素を多角的に判断することが求められます。
手数料や送料まで考慮した正確な利益計算
Amazonせどりは利益を出すために行うものである以上、利益計算は正確であるべきです。
せどりは「安く仕入れて高く売る」ビジネスと表現されますが、利益計算において登場する要素は、仕入れ価格と販売価格だけではありません。手数料や送料といった要素も考えに入れて計算する必要があります。
販売価格から仕入れ価格だけでなく、手数料や送料も引いて計算しなければいけません。すべてを引いた残りが利益です。
特にAmazonは手数料が複雑で、商品ジャンルや利用するサービスによっても異なるため、正確に把握しておく必要があるでしょう。
雑な計算をしていると、たくさん売ったのに手元に利益が残らないといったことが当たり前に起きるので、注意が必要です。
よい商品が見つかる仕入れ先の開拓
せどりにおける仕入れには、終わりがありません。仕入れては売り、仕入れては売りをひたすら繰り返すビジネスモデルです。
したがって、たまたまよい商品が安値で売られているのを見つける、といった幸運だけでは成り立ちません。日常的によい商品を安く仕入れる手段を確立する必要があります。
安定的によい商品を繰り返し仕入れつづけるためには、良質な仕入れ先を開拓することが不可欠です。例えば、掘り出し物が見つかりやすいディスカウントショップを確保しておくといったことが考えられます。
また、仕入れ先が少ないと、どこにもよいものが見つからない事態に陥りやすいことに注意すべきです。良質な仕入れ先はなるべくたくさん探しておき「ここがダメならあそこ」と切り替えられるようにしておくべきでしょう。
Amazonせどりにおける仕入れの3パターン
Amazonせどりにおいて、仕入れは最初の行動であると同時に、成功するか否かを分ける最重要の要素でもあります。よい商品を安く仕入れる手段は、できるだけ多く知っておくに越したことはありません。
Amazonせどりにおける仕入れのパターンとしては、主に以下の3つが挙げられます。
- 店舗せどり
- 電脳せどり
- 輸入せどり
順番に見ていきましょう。
店舗せどり
店舗せどりとは、街にある家電量販店などの実店舗から商品を安く仕入れる手法のことです。在庫処分セールや値崩れした型落ち商品などが狙い目となります。
自宅や職場からさほど離れていない場所に良質な店舗がある場合、せどりにおいて非常に有利に働きます。反対に掘り出し物が見つかる店舗が近くにない場合は、交通費などもかさんでしまうため、後述する電脳せどりや輸入せどりを選ぶほうがよいかもしれません。
店舗せどりを行う際には、作業を便利にするリサーチツールの導入がおすすめです。例えば、商品のバーコードを読み込むことでAmazon販売価格や売れ行きを確認できるツールが存在します。
無料で使えるツールとしては、以下のようなものがあります。
せどりの仕入れ先として活用しやすい店舗としては、以下のようなところが挙げられます。
比較的通いやすい距離に上記の店舗がある場合には、積極的に足を運んでみましょう。
電脳せどり
Amazonせどりを行う者にとっての電脳せどりとは、ほかのECサイトやオンラインショップ、フリマアプリなどから商品を安く仕入れることを指します。
電脳せどりの特徴は、家から出る必要がないこと。店舗せどりとは異なり、自分の部屋でパソコンなどを使ってリサーチや仕入れを進められるのは大きなメリットです。本業で忙しい方が、副業としてせどりを行う際にも有利に働くでしょう。
各サイトにはそれぞれポイント制度が存在することが多く、ポイント還元率が増えるタイミングで仕入れるのは特におすすめです。有名どころでは、楽天市場の「お買い物マラソン
」やYahoo!ショッピングの「5のつく日キャンペーン」などが挙げられます。
ポイントを多く手に入れられれば、次回の仕入れに回せるため、実質的には利益が増えたのと同じことです。セールなどと一緒にチェックしておきましょう。
電脳せどりの仕入れ先として活用しやすい店舗としては、以下のようなサイトが挙げられます。
まずはアカウントを作って、使い勝手に慣れていきましょう。
輸入せどり
輸入せどりとは、日本以外のAmazonやeBayといった海外ECサイトから商品を安く輸入し、国内で販売することです。同じ商品でも日本とは価格差がある場合があり、海外送料を考えに入れても利益が出ることは少なくありません。輸入せどりでは、その差額で稼ぐことになります。
商品を安く仕入れるという意味では、中国のECサイトもおすすめです。タオバオやAliExpressなど、海外の個人が利用しやすいサイトは複数あり、小物を中心として安価で入手しやすい点で初心者向けといえるでしょう。
注意点としては、メーカー正規販売店以外から輸入する場合に「並行輸入品」として販売しなければならない点が挙げられます。Amazonのサイトを見てみると、商品名に並行輸入品と記載されたものが多く見つかります。いずれも個人輸入した商品という意味で、自身が輸入する際にも同じようにしなければいけません。
輸入せどりに適した海外のサイトとしては、以下のようなものが挙げられます。
輸入というと大がかりなイメージがありますが、ネットで完結するため実際の作業は国内のやり取りとほぼ変わりません。ぜひチャレンジしてみましょう。
Amazonせどりの仕入れにおける5つの注意点
Amazonせどりを長くつづけていくには、良質な仕入れをコンスタントにつづける必要があります。たまたまよい商品が見つかる幸運に期待して、やみくもに仕入れるのでは、継続は難しいといえるでしょう。
Amazonせどりの仕入れにおいて注意すべき点としては、以下の5つが挙げられます。
- 売れる商品を見極める
- 利益率をチェックする
- 商品がAmazonのルールに違反しないかチェックする
- 資金と在庫を考えて仕入れを調節する
- 中古商品の品質をチェックする
順番に解説します。
売れる商品を見極める
商品は仕入れた時点では、負担にしかなっていません。実際に売れて初めて、売上や利益に繋がっていきます。したがって売れる商品をしっかり見極めて仕入れられないと、資金の回収がなかなかできず、ジリ貧になってしまいます。
特にせどりを始めたばかりの頃は、手元の資金もそれほど多くないケースがほとんどです。仕入れた商品がある程度コンスタントに売れなければ、せどりをつづけていけません。なるべくすぐ売れる商品を仕入れることが、長続きのコツとなります。
売れる商品を見極めるためにみるべきポイントは、Amazonでの売れ行き(ランキング)とライバルの少なさです。売れている商品を少数の出品者しか扱っていなければ、売れていくのは必然といえます。
入念なリサーチで、穴場を狙っていきましょう。
利益率をチェックする
Amazonでのランキングが高く、かつライバルが少ない商品であっても、即「絶対に仕入れるべき」とはなりません。適正価格で売れたとしても、手元に利益が残る保証はないからです。
Amazonせどりにおいてきちんと利益を出すためには、利益率をきちんとチェックする必要があります。単に仕入れ価格と販売価格を比べるだけでなく、各種手数料や送料などを漏れなく含めて計算しなければいけません。
例えばAmazonには、商品カテゴリーごとに5%や10%といった手数料が定められています。またFBAを利用している場合にもそうでない場合にも、送料は必ず発生します。すべての要素を考慮したうえで、なお利益が出ると判断できる場合にのみ仕入れを行いましょう。
Amazonせどりの利益計算には、FBA料金シミュレーターがおすすめです。
商品がAmazonのルールに違反しないかチェックする
せどり自体は違法ではありません。Amazonにおいても、せどり行為自体が非推奨になっているわけではなく、誰もが商品を販売できる間口の広さが保証されています。
しかし、一部には取り扱ってはいけない商品や、許可されていない行為があります。例えば、コンサートなどのチケットを転売する行為は違法ですし、医薬品や酒類を販売するには特別な許可が必要です。
違反行為を行った場合、逮捕に至るケースもあります。実際、違法行為により逮捕されたり書類送検されたりといった事例は年々増えています。
「知らなかった」は言い訳にならないため、十分に注意したうえでせどりを行いましょう。
資金と在庫を考えて仕入れを調節する
せどりは広い意味で物販業の一種です。物販業において何より重要なのは、資金繰りを正常に保つこと。仕入れ先の店舗でどれだけよい商品が見つかったとしても、手元の資金が枯渇して仕入れられない状態では意味がありません。
したがって「資金」「在庫」の2つを常に考慮しつつ、仕入れを調節していく必要があります。
せどりにおいては、資金が多いほど大胆な活動ができるようになります。金額の大きな仕入れができたり、在庫が売れるのを待たずに次々と仕入れたりといったことが可能です。
しかし、特に初期のうちは資金の余裕はそれほどありません。資金がショートするリスクとは常に隣り合わせであり、在庫の捌け具合と手残り資金のチェックは常に行わなくてはいけません。
健全に資金が循環するイメージを常に持ち、仕入れ量に気を配りましょう。
中古商品の品質をチェックする
Amazonせどりにおいては、新品だけでなく中古品も対象となります。良質な中古品を安く仕入れられれば、新品に近い値段で販売でき、大きな利益を得られるでしょう。
しかし中古品の中には、見つかりにくいところに致命的な欠陥を抱えているものも少なくありません。それなりの値段がついている中古品であっても、いざ使ってみて初めて分かる重大な瑕疵が存在するケースがあります。
問題を抱えた中古品を販売した場合、購入した顧客からクレームが来る可能性があります。クレーム対応はリソースを大きく削がれるため、できるだけ発生させないに越したことはありません。
したがって中古品を扱う際には、入念に品質をチェックする必要があります。商品ごとに押さえるべき要所は異なるため、勉強と実践を積み重ねていきましょう。
また、中古品を扱うには古物商許可をとっていなければいけません。許可なしで中古品を販売するのは違法となるため、注意しましょう。
Amazonせどりでおすすめの商品ジャンル4選
Amazonせどりは、一部を除いてほとんどどのようなジャンルの商品を扱っても構わないビジネスです。しかしやはり利益の出やすい商品と出にくい商品があります。
ここでは、おすすめの商品ジャンルとして以下の4つを紹介します。
- 書籍
- 小型の電子機器
- 化粧品などの美容関係
- キッチン用品
それぞれの特徴について以下で解説するので、なぜおすすめなのか、具体的にどのような商品を狙うべきなのか、しっかり把握しておきましょう。
書籍
中古の書籍(古本)は仕入れ価格が安い傾向にあるため、資金が少ない初期段階でも扱いやすいジャンルです。また新品を扱う場合には、再販価格維持制度の対象となるため、定価でしか売れないケースもあります。
利益率はあまり高くありませんが、工夫の余地はあります。例えば、単品で販売した場合に利益が低いものをセット販売するといった手法が考えられるでしょう。巻数の多い漫画本などは、全巻セットとすることで単品売りよりも高価格で売れることが期待できます。
小型の電子機器
小型の電子機器も、せどりの対象としておすすめです。具体的には、サイズの小さな家電やパソコンの周辺機器などです。
小型の電子機器は利益率の高い商品が多いのが特徴。型落ち製品やセール品といった狙い目が分かりやすく、初心者でも比較的大きな利益を目指せます。
注意点としては、季節家電のタイミングが挙げられるでしょう。例えば夏の終わりにエアコンを仕入れても、しばらくは在庫になるものと予想されます。AmazonのFBAに預けると在庫保管料がかかるため、すぐに捌けないと思われる商品には手を出さないのが賢明です。
化粧品などの美容関係
化粧品などの美容関係商品も、Amazonせどりにはおすすめのジャンルです。比較的安く仕入れることが可能で、大量に仕入れて販売すれば利益を上げやすいのが特徴です。
化粧品は消耗品であるため、リピーターを獲得しやすいのもメリットといえるでしょう。
人気のコスメブランドが出している限定品は、高値で取引されることもあります。うまく仕入れられれば高い利益率で販売できるため、狙ってみるのもおすすめです。
注意点としては、商品の保存に気を遣う必要があることが挙げられます。しかしFBAに保管してもらえば問題ないでしょう。
キッチン用品
キッチン用品もAmazonせどりにおいては狙い目のジャンルです。「買ってみたが使う機会がなかった」というケースが多く、ほとんど未使用のものがリサイクルショップなどに持ち込まれやすいからです。
リサイクルショップで仕入れられるにもかかわらず「新品」あるいは「ほぼ新品」であることが多いため、利益を出しやすいのがポイント。単価も高くないため、初心者でも扱いやすいジャンルといえるでしょう。
便利グッズ系よりも、こだわりを実現するための特殊な機能を持った商品のほうが利益に繋がりやすい傾向にあります。圧力鍋などが例として挙げられます。
まとめ:Amazonでせどりをするならプライスターを使おう!
Amazonせどりを行うにあたっての、仕入れに関する知識を一通り解説しました。
せどりにおいて仕入れは最初の関門であり、同時に成否のほとんどが決まる重要なポイントでもあります。ただしい視点とデータにもとづいて仕入れを行えるかどうかで、せどりを長く継続できるかが決まるといってもよいでしょう。
本記事を参考にして、仕入れのスキルをしっかり身に付けたせどりとして活躍してください。
また、Amazonでせどりをつづけていくのであれば、販売支援ツールであるプライスターの導入をおすすめします。リサーチ補助から出品の簡略化、FBA納品の工程短縮まで、数多くの機能を備えた便利ツールです。
確かな仕入れの知識とプライスターで、Amazonでの成功を実現させましょう。