「Amazonせどりって面倒なイメージがあるけど、アプリやツールで便利になるのかな」
「調べてみたらアプリやツールがたくさんあるみたいだけど、具体的にそれぞれどんな特徴があるんだろう」
せどりで稼ぐための知識やノウハウは、世の中に数多く出回っています。実際の仕入や出品の手間を考えると、初心者のうちから効率化に役立つアプリを把握しておきたいところです。
しかし、どのアプリがどのような特徴を持ち、どこまでサポートしてくれるのかを具体的に把握しないまま使い始めるのはおすすめできません。月額料金ばかりがかさんで、結局あまり使わない事態に陥るおそれがあるからです。
本記事では、Amazonせどりに活用できる代表的なアプリやそのメリット、注意すべきポイントなどを詳しく解説します。
Amazonせどりを有利に進めるための便利アプリ10選
Amazonせどりを成功させるうえで、効率化を図ることは欠かせません。せどりは仕入から在庫管理まで幅広く作業しなければならないビジネスであるため、一つひとつをすべて手作業でやっていてはライバルに遅れを取ってしまいます。
Amazonせどりを有利に進めるのに役立つ便利なアプリとしては、主に以下の10個が挙げられます。
- プライスター
- せどりすとプレミアム
- Amazon Seller
- ワカルンダ(セラースケットの1機能)
- アマサーチ
- Keepa
- ロケスマ
- Ama-Jack
- ERESA
- Amacode
いずれも効率的に仕入や販売を行える環境を整える際におおいに役立ちます。以下で順番に紹介します。
プライスター
プライスターは、Amazonせどりを本格的に始めたい方にとって頼りになる自動価格改定ツールです。
商品の販売価格は、一度決めて終わりではありません。ほかの出品者の動向や市場価格の下落などによって、いつの間にか割高になってしまい売れない状況に陥ることがあるからです。その都度、少しずつ価格を改定していく細かさが求められます。
しかし多くの商品を抱えていると、すべてを手動でチェックし都度価格を調整するのは現実的にかなり大変です。プライスターを導入していれば、あらかじめ設定した条件の範囲内で自動で価格を下げてくれるため、人力で行うよりもはるかに効率的に作業を進められます。
またプライスターは、出品時の操作をシンプルにする便利な機能や、在庫管理を効率化する機能などが充実している点も魅力です。
初月無料で試せるため、とりあえず導入してみて使いやすさや効果を実感したうえで、継続を検討するのもありでしょう。
せどりすとプレミアム
せどりすとは、商品のバーコード読み取りによる検索や出品、さらにはリスト作成からCSVエクスポートまでをサポートするiPhone専用のツールです。
調査から出品まで、仕入に必要な作業が一貫して行える仕組みであるため、作業効率を格段にアップさせられます。
広告運用によって成り立っており、全機能を無料で使えるのが魅力ですが、おすすめは上位プランである「せどりすとプレミアム」です。粗利の計算や商品のコンディションによるフィルタリング機能など、無料版にはない多くの機能を使えるようになります。
また、せどりすとプレミアムはプライスターと連携できる仕様となっています。連携により、自動価格変更や赤字ストッパー機能を活用し、価格競争や在庫管理の効率を大幅に向上させることができます。
Amazon Seller
Amazon Sellerは、スマホを使ってセラーセントラルの管理ができるアプリです。
通常セラーセントラルといえばパソコンで作業するイメージがあります。しかし外出先や仕入中に急な価格変動に対応したいと思っても、パソコンを開くのは容易ではありません。
そのようなときAmazon Sellerを活用すれば、売上状況や在庫数を一目で確認できるうえ、価格調整や在庫補充の有無などもタイムリーに確認できます。
またリサーチの際にも、バーコードをスマホのカメラでスキャンするだけで、Amazon上でのおおまかな価格相場をつかめます。スキャン性能が高く、テンポよく商品情報をチェックできるため「とりあえず気になる商品を片っ端からスキャンしてみて仕入に向いているかを調べる」といった使い方に向いています。
ワカルンダ(セラースケットの1機能)
ワカルンダはリサーチを手助けしてくれるアプリです。大きな特徴として、アカウント停止のリスクがある商品化を判断してくれる機能が挙げられます。
通常であれば、仕入れたい商品を見付けたら「どれくらい売れているのか」などを確認しますが、それだけではリスク管理の面で不十分です。
とくにAmazonでは真贋調査という制度があり、正規の領収書やメーカーの証明が提出できなければ出品アカウントの停止リスクを背負うことがあります。実績が少ない新規アカウントや初心者ほど調査が入りやすいともいわれており、せっかく始めたせどりで大きなダメージを受ける可能性も否定できません。
ワカルンダは、過去のデータをもとに商品の危険性をA〜Eの5段階で示してくれます(Aが最もリスク高、Eが最もリスク低)。初心者は、できるだけリスクが低いDやEランクを中心に仕入れるのが無難でしょう。
アマサーチ
アマサーチは店舗せどり向けのリサーチアプリとして知られています。無料版でありながら、ほかの有料アプリに近い機能が搭載されている点が魅力です。
特筆すべきは、リサーチした商品の出品登録がそのままアプリ上で可能なことでしょう。通常リサーチはリサーチソフトで行い、出品登録はセラーセントラルや有料ツールを使うという2段階の作業が必要になります。しかしアマサーチを使えばワンストップで完了できるため、手間をかなり省けます。
また一定の条件を満たした商品だけをスキャン時に知らせてくれるアラート機能など、仕入時の効率化に役立つオプションがあるのも特徴です。
さらに初心者向けのありがたい機能として、出品制限の有無をスキャンした時点で確認できる仕組みもあります。せっかく仕入れた商品が実際には出品できなかったという失敗を防ぐためにも、大きな助けとなるでしょう。
Keepa
Keepaは、Amazon上での価格推移や出品者の変動、ランキング履歴などを時系列で把握できるアプリです。短期間だけでなく、ある程度長期的に渡るデータをグラフとして見られるので「今は高値がついているけれども以前はもっと安かった」といった判断がしやすくなります。
出品者が増えたタイミングや、Amazon本体が在庫を抱えた形跡なども分かるため「この商品は本当に利益を出せるのか」という重大な見極めが行いやすくなります。
商品ページに拡張機能を入れると、Keepa独自のグラフが直接表示される仕組みです。リサーチ工程の時短にもおおいに寄与するでしょう。
価格変動を狙った転売手法を試したい方や、せどり経験者でより精度の高い仕入判断を求める方にとって頼れるツールといえます。
Keepaは無料版でも商品の価格推移グラフなどをある程度確認できますが、詳細データを取得したい場合は有料プランが必要です。ブラウザの拡張機能を導入すると、Amazonの商品ページにKeepa独自のグラフが直接表示されるため、リサーチ作業が効率的に進められます。
ロケスマ
ロケスマは、あらゆる店舗を地図上で検索できるアプリです。
店舗せどりを始めたばかりの頃は、近くのリサイクルショップや中古品店をとりあえず回ってみるという計画性のない動きをしがちです。すると移動距離が増えたり、必要以上に時間がかかったりといったことになりかねません。
せどりで稼いでいるユーザーは、仕入前にルートを組むのが当たり前であり、どう回れば効率的に多くの店舗をチェックできるかを事前に調べています。結果として無駄が少なく仕入の量が多くなるのです。
ロケスマを使えば、地図上の特定ジャンルの店舗をまとめて表示でき、取扱商品の種類や営業時間なども把握できます。初心者でも店舗を回る順番を組み立てやすくなるでしょう。
Ama-Jack
Ama-Jackは、電脳せどりをメインに考えている方にとって便利なアプリです。ネットショップの商品ページと比較しながらAmazonでの価格推移や在庫状況をスムーズに確認できるため、店舗仕入よりも自宅でリサーチを進めたい方に向いています。
リサーチがそのまま出品作業へと繋がり、一貫してアプリ内で行うことができるのが大きな利点。あちこちのツールを行き来することなく、リサーチから出品までの流れがまとまることで、作業時間を大幅に短縮できます。
電脳せどりは価格比較が肝ですが、Ama-Jackであれば気になるサイトの販売価格や在庫の有無を短時間で確認できるため、安定した利益を出し続けやすくなるでしょう。
分からない部分があっても、解説動画やヘルプ機能を参照すればスムーズに理解できるはずです。コンピューターが苦手な方でも操作しやすいよう工夫が施されているため、本格的に電脳せどりを始めたい方には一度検討してほしいアプリです。
ERESA
ERESAは、Amazonの商品価格やランキング、在庫推移などを確認できるツールですが、最大の魅力はすべての機能を無料で使える点にあります。
無料であるにもかかわらず、どの程度の価格で仕入れれば利益になるのかを計算してくれる便利な機能も搭載されており、初心者にとってはありがたい存在といえるでしょう。
とくにこれからAmazonせどりを始めたい方で、どのツールを使えばよいか迷っている場合、まずはERESAを導入し基本的な使い方やリサーチのコツを学ぶのがおすすめです。
慣れてきてもっと専門的なデータを見たいと思ったら、有料のリサーチツールを追加すればよいでしょう。
Amacode
Amacodeは、店舗せどりのリサーチ作業を簡単にしてくれるアプリです。
店舗で商品を見付けた際に、いちいちAmazonサイトで商品名を入力して検索し、価格や手数料をチェックして利益計算するのは面倒な作業です。Amacodeであれば、バーコードをスマホのカメラで読み取るだけで、Amazon上の販売価格や手数料を引いたときの利益などを即座に把握できます。
バーコードの種類を問わず読み取れるため、リサイクルショップなどでも幅広い商品を調べられるのがメリットでしょう。
さらに有料版を利用すれば、売れ行きの推移や詳細な販売状況もアプリ上で直接確認できるため、より正確な仕入判断が可能となります。無料版と有料版のどちらを利用するかは、扱う商品のボリュームや自分が求めるデータ量によって判断しましょう。
Amazonせどりのためのアプリを使う3つのメリット
Amazonせどりを行うにあたってアプリをうまく活用することには、主に以下の3つのメリットがあります。
- 仕入の効率が向上する
- 外出先でもせどりのためのいくつかの作業ができる
- 初心者でも本格的なビジネス展開が可能となる
ゼロから独学でやると、価格調整やリサーチの基準を探りながら試行錯誤を繰り返す必要があります。しかしアプリを利用すれば、チュートリアルやサポート体制が整っているものもあるため、悩んだときにすぐ対処できる安心感があります。
以下で順番に解説します。
仕入の効率が向上する
店舗せどりをしていると、仕入先で目についた商品が本当に利益を出せるのかをいちいち調べるのは手間がかかります。とくに数多くの商品が並んでいるショップでは、膨大なチェックが必要になるでしょう。
せどりアプリがあれば、バーコードを読み取るだけで売れ行きや現在の販売価格、ランキングなど瞬時に確認可能です。体感的に何倍も効率が上がるでしょう。
アプリがない場合には、Amazonを開いてキーワード検索をし、価格を見て手数料を計算してなどのステップを踏まなければいけません。しかしアプリを正しく活用することで、一連の作業を大幅に省略できます。
効率化によって、時間をかけずに多くの商品を仕入対象として検討できるようになるでしょう。結果として利益に繋がる商品を見付けやすくなり、売上アップを達成しやすくなります。
外出先でもせどりのためのいくつかの作業ができる
Amazonせどりは、自宅での作業だけでなく店舗へ仕入に行く機会も多いビジネスです。しかし仕入中にほかの出品者が突然値段を下げてきた場合や、急な在庫切れで相場が変わった場合など、常に状況が動くため場合によっては早めの対応が求められます。
自動価格改定ツールを導入していても、設定している範囲を超えて値段が変動した場合は手動での調整が必要になるかもしれません。
そのようなときに外出先からでもアプリを通して価格を再設定したり、在庫状況をチェックしたりできるのは大きなメリットといえるでしょう。また、出先で仕入れた商品をすぐ商品登録したいという場面でも役立ちます。
スマホからその場で画像を撮影して商品登録を完了させられるアプリもあるので、帰宅後に改めてパソコンに向かう時間をぐっと短縮できます。機動力を活かすことで、思わぬチャンスを逃さず売上を伸ばせるケースが増えるのではないでしょうか。
初心者でも本格的なビジネス展開が可能となる
これからAmazonせどりを始める初心者の方は、価格設定やリサーチ手法に不安を感じがちではないでしょうか。しかしアプリを活用すれば、初心者でも一定の指標にもとづいて仕入判断や価格調整が行いやすくなるため、いきなり大きなリスクを負わずにビジネスをスタートできるメリットがあります。
アプリによってはチュートリアル機能やガイド、さらにはユーザー同士のコミュニケーション機能を持つものもあるため、分からないことが出てきたときにすぐ調べられます。とくに周囲にせどり仲間がいなかったり、1人で悩みがちだったりする方には大きな安心材料でしょう。
多くのアプリは専門的な知識やスキルがなくても視覚的に分かりやすい形でデータを提供してくれるため、学習コストも低めです。
初心者のうちからアプリのサポートを受けておくと、早い段階で仕入や価格戦略のコツをつかみやすくなり、結果的にビジネスとしての成功確率が高まるのではないでしょうか。
Amazonせどりにアプリを使う際の2つの注意点
Amazonせどりのためのアプリは効率化におおいに役立ちますが、導入にあたって注意すべき点も存在します。具体的には以下の2つです。
- 有料アプリを使う場合は出費がかさむ
- 突然アプリが使えなくなる場合がある
いずれも実際に発生した際には悩む要因となりかねないため、事前に対策を施しておくことが大切となります。以下で順番に解説します。
有料アプリを使う場合は出費がかさむ
とくに初めてAmazonせどりに挑戦する方に当てはまることですが、まだ実際に仕入を行って利益を得る前に何種類も有料ツールを契約してしまうと、負担が大きくなるおそれがあります。
月額料金の合計が1万円を超えるようなことがあると、せどりの売上が確立するまでに赤字を抱え込むリスクも出てくるでしょう。
したがって、気になるアプリがあってもまずは無料トライアル期間を活用してみたり、無料アプリから試してみたりするのが賢明です。実際に使ってみたら思ったより自分のスタイルに合わなかったということもよくありますし、最初からすべてを揃える必要はありません。
最適解は人によって異なります。小規模な仕入で副業程度の利益を狙うなら最低限のリサーチアプリと自動価格改定ツールがあれば十分かもしれません。一方で大規模展開を視野に入れているなら、データ分析系のツールや有料のリサーチ機能を含めて早めに導入するほうが効率的かもしれません。
いずれにせよ、いきなりお金をかけすぎず、自分のビジネス状況と相談しながら段階的に導入していきましょう。
突然アプリが使えなくなる場合がある
アプリのサービス終了や仕様変更は、いつ起こってもおかしくありません。とくに個人で開発しているようなアプリだと、開発者の都合やAmazonのAPI仕様の変更などによって提供継続が難しくなるケースも多々あります。
かつて多くの愛用者がいた「モノレート」というツールは、あるとき突然終了し、リサーチ手段を失ったユーザーが大勢いました。単一のアプリに依存しすぎず、複数のアプリやツールの使い方をある程度知っておくことが重要になってきます。
自分のリサーチ方法や価格改定の仕組みをアプリ任せにしてしまうと、そのアプリがなくなったときに何から始めるべきか迷ってしまうおそれがあります。定期的にほかのアプリの存在をチェックしながら、常に代替策を考えておくと、急な変化にも対応できるでしょう。
まとめ
Amazonせどりはリサーチと価格調整の効率化が重要であり、そのためのサポートをしてくれるアプリには実にさまざまな種類があります。
今回紹介したアプリは、無料で使えるものから高機能な有料ツールまで幅が広く、どれを組み合わせるかで自分なりのやり方が確立できるでしょう。初心者であっても必要な機能を適宜取り入れながら進めることで、しっかりビジネスを確立できる環境が整うはずです。
アプリを活用することで、短時間でのリサーチや自動化による手間の軽減が実現し、結果としてビジネスの可能性を大きく広げてくれます。
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